地理用語
主権国家
しゅけんこっか
主権国家とは、明確な領土と国民を持ち、独立した政府によって統治される政治的実体です。国際法上、他国の干渉を受けずに内政・外交を自律的に行う権利 (主権) を有します。
国連に加盟している国は 193 カ国で、2011 年に南スーダンが加盟して以降この数は変わっていません (2026 年 8 月時点)。ただし、国連加盟は主権国家であることの条件ではありません。バチカン市国 (教皇庁) は加盟せずオブザーバーの立場をとっていますし、台湾やコソボのように政府・領土・国民を備えて事実上の主権を行使しながら、国際的な承認が限定的にとどまる地域も存在します。
「国はいくつあるか」という問いに唯一の正解がないのは、この承認の問題があるためです。数え方は基準によって変わり、国連加盟国数、オリンピックやサッカーの参加地域数、各国政府が個別に承認している国の数は、いずれも一致しません。香港やプエルトリコのように高い自治権を持ちながら外交権を持たない地域も、主権国家には数えません。
地理の学習では、①独立した政府があるか ②明確な領土と定住する国民がいるか ③他国と条約を結ぶなどの外交能力があるか、という三点で見分けるのが実用的です。GeoHint のクイズでは、主権国家に加えて香港やプエルトリコのような属領・特別行政区も出題対象に含めています。「国」の枠をどこに引くかは基準によって変わるため、境界的な地域が出てきたときに、どの意味で数えられているのかを意識する練習にもなります。